社長の部屋
2014.07.01 お市と3姉妹(福井県福井市)
織田信長の妹、お市は絶世の美人と呼ばれ、織田・浅井の同盟のため、浅井長政に嫁ぎます。浅井と同盟を結んだ後、織田信長は朝倉討伐に向かいますが、縁戚関係よりも朝倉義景との主従関係を選んだ浅井の裏切りにより窮地に陥ります。その際、お市は両端を縛った小豆の入った袋を織田方に送り、浅井・朝倉の挟み撃ちを伝えたのは有名な話です。退却を余儀なくされた織田信長は、軍を整えた後、浅井長政の居城である小谷城を攻め滅ぼします。お市は浅井長政との間に生まれた茶々、初、江の3姉妹と一緒に織田に庇護されます。
2度目の結婚は、明智光秀を討伐後、勢力を伸ばす羽柴秀吉に対抗するため柴田勝家に嫁ぎます。平和な暮らしは長く続かず、お市は賤ヶ岳の戦いで大敗した柴田勝家とともに北ノ庄城で最後を迎えます。
庇護された3姉妹のその後ですが、茶々は2度までも父親を討たれた羽柴秀吉の側室に、初は京極高次の正室、江は徳川秀忠の正室になります。不幸は更に続き、大阪冬の陣、夏の陣では、敵味方に分かれ戦うことになります。戦国の習いとはいえ、政略結婚、血を分けた親兄弟が戦うなど、現在を生きる我々には、信じがたいことばかり、お市と3姉妹の銅像が仲良く並ぶ姿を見ると、哀れでなりませんでした。
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浅井3姉妹の銅像 | お市の銅像 |